$Id: inet6-alloc.txt,v 1.1.1.1 2001/06/02 06:03:17 kenken Exp $ IPv6アドレス空間割当て申請について 1.IPv6アドレス割当ての概要 1.1 割当てられるIPv6アドレス 1.2 pTLAとsTLA 1.3 NLA1 1.4 NLA2 2.割当て条件 3.運用上の注意点 4.IPv6アドレス空間割当て申請 5.IPv6アドレス空間の再割当て 6.IPv6アドレス空間の返却 7.費用 8.問い合わせ 1. IPv6アドレス割当ての概要 1.1 割当てられるIPv6アドレス WIDE Projectでは,2種類のIPv6アドレス割当てを行っている. 一つは,pTLA(pseudo Top Level Aggregator),もう一つは, sTLA(sub Top Level Aggregator)である.本文書では, 後者(sTLAのアドレス割当て)に焦点をあてる. 1.2 pTLAとsTLA pTLAとsTLAは,アドレスの持つ制限は全くない.つまり,いずれのアドレスも 運用する面では,何ら変ることはない.その違いは, WIDE ProjectではAPNICから2001:0200::/35のアドレスブロック割当てを受けた.それに伴い 以下の規則を守ることのできる組織に対して,WIDE ProjectはIPv6アドレスブロックを割当て, 6boneへの接続性を提供する. 1.1)商用利用しないこと. 1.2)毎年年度末に報告書を作成すること. 報告書の具体例については,ex1)IPv6アドレス報告書を参照する こと. 1.3)2.で定められている「運用上の注意点」を守ること. 1.4)NLA1を申請する資格として,WIDE 6boneで,2ヶ月 以上,pNLA1,pNLA2(*1),NLA2のいずれかでIPv6の運用経験 が必要である. *1:pNLA1,2(pseudo Next Level Aggegator) WIDE Projectが割当てる実験用IPv6アドレス. pNLA1のプレフィックスは,3ffe:50x::/32. pNLA2のプレフィックスは,3ffe:501:xxyy::/48. 詳細は,http://6bone-jp.v6.wide.ad.jp/join.html を参照すること. なお,NLA2の申請に関しては,1.4)は適用されない. WIDE Projectが割当てるIPv6 アドレスとして以下の2形態が存在する. a. NLA2 a.1)下位組織を持たない末端組織(leaf site)のための割当て形態を指す. WIDE Projectは,2001:0200:xxxx::/48を割当てる. a.2)NLA2組織以下に下位組織を持つことはできない. NLA2組織はsubnet 2^16個 ,1subnetにつき2^64 host分の アドレスを割当てることができる. a.3)NLA2組織に割当てられるアドレスブロックはsubnet 2^16本分, 1subnetにつき2^64host分に相当する. b. NLA1 b.1)下位組織に対し接続性を提供し,ISP的な役割をする組織の ための割当形態である.(註: 上記1.1のとおり、商用利用はできない. つまりIPv6を商用利用したいISPにはこの割当て形態には適していない. この場合は,APNICから直接sTLAの割当てを受けること) b.2)WIDE Projectから.2001:0200:xxxx::/40を割当てる. NLA1の下には、NLA2相当の下位組織(2001:0200:yyyy::/48)を接続する ことが可能である. b.3)NLA1の下位組織に対し/48以外のprefix lengthのアドレスブロックを 割当てることはできない.また、NLA1の下位組織にさらに下位組織を 持つこと(つまり、NLA1から見て孫組織)はできない. b.4)NLA1組織にはNLA2組織2^7個分のアドレスが割当てることができる. b.5)NLA1組織に割当てられるアドレスブロックは,NLA2組織2^7個に相当する. (a)のNLA2割当ては、「WIDEというNLA1組織からNLA2の割当てを受ける」と 考えることができる. 階層構造を以下に示す.(a)の割当てでは組織AやBについて取扱う. (b)の割当てでは組織XやYについて取扱う. NLA1組織である組織Xは独自に下流NLA2組織に対しアドレス割当てができる. 組織CやDが組織Xの下流NLA2組織である. WIDE sTLA(2001:0200::/35) APNICからの割当て + WIDE NLA1 (2001:0200:wwww::/40) + NLA2組織A (2001:0200:www?::/48) (a)での割て + NLA2組織B (2001:0200:www?::/48) (a)での割当て + NLA1組織X (2001:0200:xxxx::/41) (b)での割当て + NLA2組織C (2001:0200:xxx?::/48) 組織Xからの割当て + NLA2組織D (2001:0200:xxx?::/48) 組織Xからの割当て + NLA1組織Y (2001:0200:yyyy::/40) (b)での割当て 2.運用上の注意点 2.1)IPv6アドレスを割当られた組織は,そのアドレス空間に対して すべての責任を負うこと. 2.2)IPv6アドレスを割り当てられた組織は,割当てられたアドレス 空間を実際に管理/運用すること. 実際の管理/運用状況を,ping statics(*1)のwebページで公開する. 60日間接続性がない組織に対しては,割当てたIPv6アドレスの 返却を要求する. 2.3)アドレスを割当てた組織はレジストリデータベースを更新すること. レジストリデータベースに関しては,レジストリデータベース登録 について(inet6-addr-database.txt)を参照すること. 2.4)IPv6アドレス空間を割当てられた組織は集約した経路情報 を流すこと. *1 ping statics http://www.v6.wide.ad.jp/Registry/ping/ 3.IPv6アドレス空間割当て申請 1.に示した条件を満たし,IPv6アドレス空間の割当てを 希望する場合,申請フォーマット(ex3)に必要な情報を記入の 上,申請すること.なお,申請は電子メールのみ有効である. 4.IPv6アドレス空間の追加割当て 4.1)IPv6アドレス空間を割当てられた組織で,割当率が80を越える 組織に対しては,IPv6アドレスの追加割当てを申請すること が可能である. 割当済みのアドレス空間中の組織数 割当率 = ------------------------------------ X 100 NLA1が割当てることができる総組織数 例:[NLA1] 102(組織) 割当率 80= ------------------- 2^7(/48-/41)=128(組織) NLA2も同様. 4.2)追加割当て時のIPv6アドレス空間のプレフィックス長については, WIDE v6 registryの方で割当実績およびAPNICによるsecond opinionを元に判断する. 5.IPv6アドレス空間の返却 WIDE ProjectからIPv6アドレス空間を割当てられた組織が 割当てられた空間が不要になり返却を希望する場合は, 7.連絡先まで返却希望の旨を申請すること. また,WIDE Project からの要請があった場合には、2ヵ月以内に 割当てられたアドレス空間を返却しなければならない. 6.費用 1.に示した条件を満たす組織であれば,IPv6アドレス 空間の申請,追加割当て,返却に関して一切の費用は発生しない. 7.連絡先 IPv6アドレス割当てに関する質問,追加割当て,返却に関しては inet6-alloc@wide.ad.jp まで問い合わせること.なお,電話およびFAXによる問い合わせは おこなわない.